To the future ―未来へ― 特別編

「母さん、僕を生んでくれてありがとう。
今、幸せだよ。母さんのおかげだよ」
 
パパは世界のどこかで
演奏旅行を続けているおばあさまへ
電話を入れる。
そんなパパをキッチンから見つめているママ
僕が知ってるパパの誕生日の朝
 
今日2月18日
パパ、 カン・ジュンサンのお誕生日
お寝坊のママが張り切って、
キッチンで「わかめスープ」を作っている。
朝ご飯の時、家族だけで簡単にお祝いをするんだ。
それから、会社へ・学校へ・幼稚園に出掛ける。
 
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今夜は
サンヒョクおじさんは、自分の持ってる番組の中で
必ずパパとママの好きなあの曲をプレゼントしてくれる。
 
チェリンおばさんは、「忙しいけど、チュンサンのためなんだから」
と、いいながら入ってくる。
 
チンスクおばさんは、早く来てママの手伝いをして、
ヨングクおじさんは、「みんな遅いな」と一人で飲み始める。
 
キム次長さんとジョンアさんは楽しそうに言い争いながら
スンリョンさんがなだめながら集まるんだ。
 
いつもと同じ誕生日
きっと楽しいパーティになることだろう。
 
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パパの誕生日のケーキには、
ろうそくがいつも3本。
 
僕が小さいときママに、
「パパはいつも3歳なの」って聞いた。
ママが言うには、
1本は、パパとおばあさまの18年
1本は、お誕生日を忘れた10年
そして1本は、パパとママが離ればなれになった3年
パパの3本のろうそくは、
悲しみや辛さ、寂しさを吹き消すためのものなの。
だから、幸せの今を吹き消すろうそくは要らないのよ。
 
小さい僕はそれがどんな意味なのかわからなかった。
 
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そして今日、
パパがろうそくを吹き消したとき、
僕の心に、涙の海が溢れだした。
オレンジ色の炎が消えた時、
僕の心に炎が飛び込んだ。
そのオレンジ色の炎が
小さな舟になり
僕の涙の海に漕ぎ出していった。
 
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パパ、世界で一番好きだよ。
パパの子どもで嬉しいよ。
僕たちのパパでいてくれてありがとう。
お誕生日おめでとう パパ。





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